「アアルト・ワークス(建築作品群)」ユネスコ世界遺産に登録
2026年7月19日〜29日、大韓民国の釜山で開催されたユネスコ世界遺産委員会の第48回会合にて、アルヴァ・アアルトの建築作品群「アアルト・ワークス(Aalto Works)」が世界遺産リストに登録されることが決まりました。この資産は、アルヴァ・アアルト、アイノ・アアルト、エリッサ・アアルトが設計したフィンランド国内13の近代建築物から構成されています。
「アアルト・ワークス」は、アアルト夫妻による人間味あふれるモダニズムおよび、福祉社会の発展における建築の役割を体現しています。と同時に、建築家達による近代建築の国際的発展への多大な貢献を反映する史跡でもあります。
「アアルト・ワークス」を構成する13建築作品群:ヘルシンキのアルヴァ・アアルトの自邸とスタジオ、フィンランディアホール、社会保険庁本部庁舎、ヘルシンキ文化会館(文化の家);ユヴァスキュラのユヴァスキュラ大学アアルト・キャンパス、ムウラッツァロの実験住宅、セイナッツァロの町役場;パイミオのサナトリウム、セイナヨキの市民センター、コトカのスニラ・パルプ工場住宅地、ポリのヴィラ・マイレア邸、イマトラにある3 つの十字架の教会
本件に関してMari-Leena Talvitie(マリ=レーナ・タルヴィティエ)科学・文化大臣は、「『アアルト・ワークス』の世界遺産登録は、フィンランド近代建築に対する国際的に重要な評価です。これにより、アアルト夫妻の作品やフィンランドの文化遺産および建築における専門的知見への関心がますます高まることでしょう。同時にこの独自の遺産を次世代に継承するために、文化遺産を長きに渡って守り抜く責務を負うことにもなります。新たな協働やツーリズムの機会創出も期待されます。国内外の多くの人々が、アアルトが遺した素晴らしい建築を実際に訪れ、その魅力にふれることを願っています」と述べました。
フィンランドの世界遺産
今回の「アアルト・ワークス」のユネスコ遺産登録により、フィンランドの世界遺産は合計8件となりました。そのうち文化遺産が7件、自然遺産は1件です。
フィンランドの世界遺産は、スオメンリンナの要塞(1991年)、ラウマ旧市街(1991年)、ペタヤヴェシの古い教会(1994年)、ヴェルラ砕木・板紙工場(1996年)、サンマルラハデンマキの青銅器時代の埋葬遺跡(1999年)、シュトルーヴェの測地弧(2005年)、ハイ・コースト/クヴァルケン群島(2006年)とアアルト・ワークス(建築作品群)(2026年)です。
遺産リストは、世界で最も重要な文化遺産および自然遺産をまとめたものです。現在、世界で1240件以上の遺産が登録されています。
世界遺産リストと暫定リスト
世界遺産リストへの登録は、21の締約国代表で構成されるユネスコ世界遺産委員会に決定されます。同委員会は、新規の推薦案件を評価し、世界遺産の現状や保護状況を審査します。
推薦案件は、ノミネートされる前に締約国の「暫定リスト」に記載されている必要があります。暫定リストには、「顕著な普遍的価値」を有し、将来的に世界遺産リストへの登録候補となり得る案件が掲載されています。リストはおよそ10年ごとに見直されます。
世界遺産条約
「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約(世界遺産条約)」は、1972年にユネスコで採択された国際条約です。この条約は、人類にとって顕著な普遍的価値を持つ文化遺産および自然遺産を特定し、保護・保全することを目的としています。フィンランドは1987年に本条約を批准しました。
本条約は、国家間の協力と、顕著な普遍的価値を持つ文化遺産・自然遺産を次世代のために保全するという共通の責任に基づいています。
お問い合わせ先:
- Mirva Mattila(ミルヴァ・マッティラ)教育文化省 文化担当上級顧問
電話:+358 295 330 269、E-mail:mirva.mattila(at)gov.fi - Stefan Wessman(ステファン・ヴェスマン)フィンランド文化遺産庁上級顧問
電話:+358 295 336 256、E-mail:stefan.wassman(at)museovirasto.fi ※ (at) は @ に置き換えて下さい - 「アアルト・ワークス(建築作品群)」世界遺産リストに推薦- フィンランド文化遺産庁
- 「アアルト・ワークスの建築作品全集」- アルヴァ・アアルト財団
- 世界遺産リスト - ユネスコ世界遺産センター